最近はマッチングアプリでの中国人がらみの仮想通貨詐欺が、目立つようになってきたので、詐欺師の手口も少し巧妙になってきました。
日本語がおかしいことでツッコまれる、怪しまれる、疑われることを避けるために中国人ではない外国人、シンガポールや台湾、韓国のハーフを偽装するのです。
ちなみに、私は50代の冴えない中年男性ですが、今回マッチングしたお相手の女性は30歳ということになっています。
20歳以上の年齢差です。
不自然すぎます。
ちなみに、この女性はプロフィール画像に、
こんな写真を使っていました。
画像はイメージです。
どんな仕事をしているのか?とツッコミたくなります。
こうしたアカウントには、当然のことながら「本人確認済み」の表示はありません。
マッチングアプリでの実際のチャット
以下はチャットのやりとりです。
極力、地元の人間でしか知りえない情報を引き出そうとしますが、質問に質問を返してきて、はぐらかします。
中国人の詐欺師は、より巧妙になってきたようです。
私
こんにちは。県内のどこに住んでいますか?
こんにちは
はじめまして、よろしくお願いします
ニコールは現在富山市にいます。
相手
私
あなたはニコールという名前ですか?
こんにちは
はい
君は富山のどこに住んでいますか?
相手
私
呉西ですが。。
ここで「呉西」という単語を使いました。XX市という説明ではありません。
地元の人間なら、この単語は説明不要ですが、富山県西部を意味する地域名です。
知らない人には馴染みのない表現でしょう。
市町村の名前なら検索で調べて適当に答えることも可能なので、あえてこのような受け答えにしました。
ニコールはハーフだ
父はシンガポール人で、母は日本人です
相手
日本語がおかしいことをツッコまれないために、このような外国人の設定にしたのでしょう。
私
富山市で買い物をするときは、どこでしますか?
好きな飲食店は?
地元の人間でないと答えることのできない質問をします。
君は普段どんな食べ物が好きですか?
相手
質問に質問で返してきます。
私
富山市でおすすめのカレー屋さんはありますか?
君はどうしてそう聞くのか?
相手
私
今度、一緒にどうですか??
絶対にないとは分かっていますが、敢えてカマをかけてみます。
ニコールは富山市に来て1ヶ月近くしか経っていない
もし君がカレーが好きなら、君は富山市のインド料理店に行って味わうことができる
君は富山人としてどこにふさわしい食べ物があるか知らないのか?
相手
怪しさ満載です。
お話になりません。
そのうちLINE IDを訊かれて仮想通貨の詐欺に誘導するつもりでしょう。
日本人もバカにされたものです。
中国語で返信してくる自称シンガポール人
二人目です。
すごいのになると、すぐに中国語で返してきます。
翻訳を間違えたのでしょうか?
プロフィール画像は、例によって美人の画像を使っています。
どこかのSNSで拾ってきたものでしょう。
以下は、実際のチャットです。
こんにちは、初めまして、よろしくお願いします
相手
私
こんにちは。県内のどこに住んでいますか?
相手
「県内のどこに住んでいますか?」という質問に対して、いきなり中国語で質問の答えになっていない返信をしてきました。
翻訳ソフトに入れて日本語に変換することを忘れたようです。
意味は、晩御飯食べましたか?です。
私は北京語も理解します。
相手が中国語で返信してきたので、英語で返しました。
私
yes
夕食にお酒と肉はありますか
相手
私
あなたは中国のどこに住んでいますか?
シンガポールにいます
相手
私
なぜ、プロフィールの住所に富山と書いていますか?
はい、今シンガポールにいます。母の日本の富山です
相手
私
母は富山のどこですか?
富士山を知っているか?
相手
富山のどこですか?という質問に対して「富士山」です。
字は確かに似ていますが。。
富士山は静岡県、山梨県です。
あなたも真剣に恋人を探していますか?
相手
まったくお話になりません。
運営側も、このようなスパムアカウントを取り締まっているようですが、まったく追いついていないようです。
一応、規約ではサービスの対象者は日本国内に在住している人間のみに限定されているようですが。。
国際ロマンス詐欺」の被害
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2a2246c67801555f58d92a395984995a0bbec59
SNSなどを通して外国人の異性をかたり、金銭をだまし取る「国際ロマンス詐欺」の被害を未然に防いだとして、神奈川県警厚木署は、厚木市のスルガ銀行厚木鳶尾支店に感謝状を贈った。
「外国から金塊を買うので、定期を解約したい」。7月30日、同支店の窓口に70代男性が相談に訪れた。窓口の杉田百合子さん(30)が経緯をたずねると、次から次へとあやしい話が出てきた。
男性は6月にSNSで「中村ジェニファー」と名乗る中東の戦場で働く女性医師と知り合ったという。メッセージ上で親密になると「日本に行きたい」、「結婚したい」などと迫られるようになった。
「結婚は無理だよ」と断ると、「10キロの金塊20個を日本に送るので預かって欲しい。運送会社に止められているので、500万円を貸して欲しい」ときた。なぜか振込先の口座は二つで、別人の名義だった。
杉田さんは1時間以上かけて矛盾点を聞き出した。その日は引き取ってもらい、厚木署に相談。署員から国際ロマンス詐欺の手口だと聞き、被害を防いだ。